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【気質アップ】 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B 茶碗

【気質アップ】 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B 茶碗
  • 【気質アップ】 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B 茶碗
  • 出雲 楽山焼 倉崎権兵衛造 茶入 円能斎書付 箱 利休好み虫喰い蓋 検 裏千家 表千家 茶道具 保証品
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  • 鳳】河本礫亭 作 染付 青華 百達磨図 茶碗 共箱 煎茶道具 検:茶道具 鉄瓶 銀瓶 九谷 常滑焼
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  • 粉吹風茶碗 虎渓山水月窯 荒川豊蔵 監修窯☆33
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  • ☆ 名工 八塔亭二寧 村田陶苑 金彩宝尽皿白絵(共箱共布)茶道具
    ¥25,000 ¥14,250
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  • 千家十職 永楽善五郎 茶盆 茶道具 抹茶茶碗 骨董コレクター収蔵品! 直径11.5cm 高さ8.5cm おそらく十二代 和全の作 検: 楽焼 赤楽茶碗
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  • 国宝・源氏物語絵巻・竹河(たけかわ)I ・Ⅱの絵の元になる・自筆「源氏物語」竹河の原文・二人の天皇の求愛物語11-B
    ¥25,000 ¥14,250
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  • ※即決!※八世 乾山 如仙 色絵茶碗★風情のある絵付け★u531
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  • 【蔵】茶道具 小林和作 作 天地農麗 抹茶碗 和作 茶碗 共箱 本物保証 Y1260
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  • 【骨董・茶道具】★淡海ぜぜ 陽炎園★★膳所焼茶入 em058sl32.ub8.
    ¥15,000 ¥8,550
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  • 【アンティーク】鎌田幸二 窯変銀漿天目盃 共箱 共布 古美術 骨董品 京焼・清水焼 五客 未使用
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  • ◆八世乾山 如仙 茶碗◆b510
    ¥25,000 ¥14,250
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  • 自筆「源氏物語」八の宮(桐壺天皇の皇子で朱雀天皇の皇太子)匂宮(今上天皇の皇子)と薫の君を歓待・椎本(しいがもと)原文/茶道4-B
    ¥25,000 ¥14,250
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  • 【6014】お茶道具 手塚玉堂 作 彩磁 とんぼ絵 平茶碗 共箱(初品・買取品)
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  • 玉鬘の姫君の娘(大君と中の君)、冷泉院(前冷泉天皇)と今上帝から求婚される・二人の天皇からの求愛物語「源氏物語」「竹河」26-B
    ¥25,000 ¥14,250
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  • 八の宮(桐壺天皇の皇子で朱雀天皇の皇太子)匂宮(今上天皇の皇子)と薫の君を歓待・自筆「源氏物語」椎本(しいがもと)原文/茶道21-B
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  • 鳳】 天目茶碗 天目台付き 覆輪 盞 曜変天目 建盞 油滴天目 煎茶道具 茶碗  陶磁器 木工芸 漆工芸
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  • zippo Marllboro BLU TM 限定品 マルボロ ブルー ガスライター GAS LIGHTER シルバーダスト 特殊加工品 SILVER DAST デットストック
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  • 新品 ZIPPO シェルダイアル ゴールド ジッポー ライター
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  • バジリスク 〜甲賀忍法帖〜ZIPPO 管F
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  • ② パロマ ビルトイン ガスコンロ PKD-N36S 都市ガス用 3口 幅60cm 水無し片面焼きグリル ☆2023年製
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  • 京セラ SL300R
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  • 【美品】OLYMPUS オリンパス OM-1 AUTO-S F.ZUIKO 1:1.8 f=50mm
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    • 【気質アップ】 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B 茶碗

      【気質アップ】 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B, 茶碗 - careyes.com.br

      商品コード d6d361
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      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_画像1 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_画像2 朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_不昧公の正室・方子と娘・玉映の落款 閉じる

      不昧公の正室・方子と娘・玉映の落款

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_「懸其所仕之車置諸廟」漢詩文の落款 閉じる

      「懸其所仕之車置諸廟」漢詩文の落款

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_仙台藩医・木村寿禎の落款 閉じる

      仙台藩医・木村寿禎の落款

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_断層画像写真 閉じる

      断層画像写真

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_女三の宮の降嫁、復元模型 閉じる

      女三の宮の降嫁、復元模型

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_左が冷泉天皇、右が源氏の君の模型 閉じる

      左が冷泉天皇、右が源氏の君の模型

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_左が柏木、右が夕霧(国宝・源氏物語絵巻) 閉じる

      左が柏木、右が夕霧(国宝・源氏物語絵巻)

      朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる・自筆「源氏物語」若菜(わかな)下の巻・茶道・茶道具Ⅱ-92B_御簾の奥が朱雀院(前朱雀天皇) 閉じる

      御簾の奥が朱雀院(前朱雀天皇)

      京都の公卿・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

      自筆「源氏物語」の「若菜(わかな)下」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。


      自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏(おおいのみかどむねうじ)」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の曽祖父です。
      したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。現在の今上天皇と系譜がつながっている。

       関白・近衛基熙(このえ もとひろ)は、後水尾院(第108代後水尾天皇)の皇女・常子内親王と結婚。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子(ひろこ)は将軍家宣の正室となった。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流(下記に掲示)で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。(資料の記録は下記に掲示)

       出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」の自筆です。
       自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。このため後醍醐天皇の宸翰(しんかん・天皇自筆)にかなり近い年代に書かれていることがわかる。また、各巻ごとの書かれた年については不明。従って、応永五年とは、書き始めの年である。また、落款から、後年、近衛基熙(1648~1722)の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。


       大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年(1068)~天承元年(1131)を祖として創立された。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門」を称する。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年(1420年)に内大臣に昇任した。


       旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を著(あらわ)しております。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。

       出品した「源氏物語」は「若菜(わかな)下」の内容の要旨
      『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。若菜・下の巻名は朱雀院(前朱雀天皇)の五十の御賀があり、源氏の君はその賀宴を「このたび足りたまはん年、若菜など調(てう)じてや」に因む。柏木は朱雀院(前朱雀天皇)皇女で源氏の君の正室に降嫁した女三の宮へのかなえられない恋に煩悶する。四年の歳月が経過。冷泉天皇は在位十八年にして東宮に譲位し今上天皇として即位した。翌年、朱雀院(前朱雀天皇)と女三の宮との対面を企画し五十の賀宴が催されることになった。源氏の君は六条院の女たちによる「女楽」による演奏の宴を開いた。柏木は、女三の宮の姉・女二の宮を正室に迎えたが、女三の宮への未練を断ち切れずにいる。葵祭りの前日、柏木は源氏の君の不在時に小侍従の手引きにより女三の宮と逢瀬をした。夏のある日、源氏の君は女三の宮の体調不良の原因がご懐妊と知り、不審を抱いた源氏の君が柏木から女三の宮あての手紙から柏木と女三の宮の密事が発覚する。(女三の宮の子がのちの薫の君)源氏の君、41歳から47歳までを描いている。


      自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)」と娘・幾千姫(玉映)の落款(印譜)


      自筆上部の「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」の漢詩の落款
      漢詩は「白氏文集」の中の有名一節です。押捺の詳細な理由は下記説明欄に記載
      (自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)

      大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

      《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》
      「若菜・下」の巻は英文で「New Herbs Part Two」と表記されます。
      《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕(退官)するという「白氏文集」の漢詩文に由来している。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠(かふふり)を懸(か)けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。》

      「額縁入自筆原本」



      (自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)

      「自筆原本」

      自筆下の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子(よりこ)と娘の幾千姫(玉映)の落款。

      自筆上部のタテ長の印は、「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて
      諸(これ)を廟(城門)に置く)」という漢詩文の落款。
      反対側の印は仙台藩医・木村寿禎の落款


      《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。》

      自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)と娘・幾千姫(玉映)の落款(印譜)


      自筆が「古切」とされたのは江戸時代。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

      (1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。


      《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》
      《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という若菜・下の原文中に引用されている漢詩の落款が押捺されている。》

      《おほしなけ(嘆)くけにや》・・・・あらん、月、おほ(多)くかさ(重)なり
      給(たまふ)まゝに、いと、苦しけにおはしませは、院は、「心憂し」と
      思ひ聞え給ふかたこそあれ、いとらうたけに、あえかなるさまして、
      かく、なや(惱)みわた(渡)り給ふを、「いかにおはせむ」と、
      なけ(嘆)かしくて、さまさまに思しなけく。御祈りなと、今年は、
      まきれ多くて、すくし給ふ。御山にも、きこしめして、「らうたく、戀し」と、
      思ひ聞え給ふ。月ころ、かく、ほかほかにて、わたり給ふことも、
      をさおさなきやうに、人の奏しけれは、「いかなるにか」と、御むねつふれて、
      世中も、いまさら(今更)にうらめしくおほして、
      たい(對)のかたのわつ(煩)・・・・・《らひけるころ(頃)》


      (文責・出品者)
      「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。



      (2)・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。


      《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》

      《准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得た我が身を回顧する源氏の君》

      《柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分(源氏の君)とに重ねて合わせて悩む》
      《柏木、女三の宮(源氏の君の正室)との密事(みそかごと)が露見し驚く》
      《朱雀院(前朱雀天皇)の五十の御賀の延期》

      《朱雀院(前朱雀天皇)が女三の宮(源氏の君の正室)ご懐妊を知り心配をされる》

      《前太政大臣が自ら采配(さいはい)をふるって荘厳にまた細心に善美をととのえ
      儀式も最高に執り行われるのであった。
      督の君(柏木)も、この機会に元気を出して伺候なさるのだった。
      それでもまだ気分がすぐれず、常の有様でなくずっとただ病がちに暮していらっしゃる。
       宮(女三の宮・源氏の君の正室)も引き続いて、何かと気おくれがして、
      ただつらいお気持でお悩みになる》・・・・・せいだろうか、妊娠の月が重なっていくにつれて、
      いかにも苦しそうにしていらっしゃる。
      殿(源氏の君)は、一方で情けなくお思いになるものの、また宮(女三の宮・源氏の君の正室)が
      いかにも痛々しく弱々しいお姿でこうも悩み続けていらっしゃるものを、
      宮(女三の宮・源氏の君の正室)が今後どうおなりになるのかとご心配で、
      あれこれとお心をお痛めになる。
      殿(源氏の君)は、御祈祷(きとう)など、今年は忙しいことが多くて日々をお過しになる。
       院(朱雀院・前朱雀天皇)がお住まいになる御山でも、宮(女三の宮・源氏の君の正室)の
      ご懐妊のことをお聞きつけあそばして、いじらしく恋しくお思い申しあげなさる。
      幾月もの間、院の大殿(源氏の君)がこうもよそにばかりおられて、
      宮(女三の宮・源氏の君の正室)のもとにお越しになることもほとんどないかのように
      誰ぞが院(朱雀院・前朱雀天皇)に申しあげたので、どういうことなのかとお胸が騒いで、
      夫婦の仲の頼みがたさをいまさらながらうらめしくおぼしめされる。
      対のお方(紫の上)が重病で・・・・《いらっしゃった時分は、そのお世話のための
      お留守であるとお聞きになってさえも、院(朱雀院・前朱雀天皇)はやはりなんとなく心穏やかではなかった》

      備考1・柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分(源氏の君)と重ねて合わせて、恋ゆえに避難することができないと悟る。

      備考2・源氏の君は先天的な優秀性のゆえに帝の寵愛を受けた。現在は、准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得ている。

      備考3:冷泉天皇は桐壺天皇と藤壺中宮の皇子としているが実際は源氏の君と藤壺の皇子。東宮(皇太子)は、今上天皇として即位し、今上天皇と明石女御の御子は、源氏の君の孫、のちに次期天皇として即位する未来が開け源氏の君の栄華が際立つ。

      現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授(1999年没)

      備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。
      禁裏(京都御所)で書かれたものです。


      (2)・自筆の「英訳文」は次の通りです。


      《New Herbs Part Two(若菜・下)》

      He began almost to fear the worst.
      It had been for him a year of prayers and religious services.
      Reports of the Third Princess had reached her father's mountain retreat.
      He longed to see her.
      Someone told him that Genji was living at Nijo and rarely visited her.
      What could it mean?
      He was deeply troubled and knew again how uncertain married life can be.


      英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』
      Edward George Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)



      (2)・自筆の「中国語訳」は次の通りです。


      《若菜・下》

      柏木乘此机会告个勇,也来寿。然而身心未健,
      一直萎靡不振,像个病人。三公主也局促不安,疚在心
      ,日夜悲。胎月多了,身体不痛苦。源氏然着不快之感,
      但看到个小玲而弱不禁的人身患病苦,亦十分可怜,
      不知将有什化,左思右想,十分。一年做了法事,
      忙忙碌碌地去了。朱雀院知三公主孕,不挂念。曾有人奏:
      “源氏大人近几月来常常住在外面,几乎不回家宿夜。”
      因此他很疑:公主怎会有喜?
      心中,便世男女甚可恨。


      中国訳文の出典:『源氏物(Yunsh wy)』
      豊子愷(ほうしがい)中国最初の「源氏物語」翻訳者(文化大革命で没)


      「若菜・下の巻」原本の末尾(原本番号107-B)の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印

      中央の写真(右から2番目)の写真が「源氏物語」若菜・下の巻の末尾(原本番号107-B)の押印。
      左下の四角の大きな印は仙台・伊達家の家紋の印(竹に雀)
      家紋の上2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)の印。冬姫は内大臣・通誠の養女。
      冬姫は通称。正式な名は伊達貞子。2つとも貞子の印。左端の写真は「若菜・上の巻」末尾の拡大写真。
      左上端の細長い落款は、「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」の漢詩文の印。漢詩文の右の2つの印のうち、下は出雲藩主・松平治郷(不昧公)の正室・方子(よりこ)の印。方子の上の印は方子の娘・幾千姫(玉映)の印。右上の印は仙台藩医・木村寿禎の落款。右端の写真上は仙台藩主(伊達家)正室一覧表の表紙。表紙の下は一覧の拡大写真(仙台市立博物館・刊行)


      自筆の疎明資料等は、下記の通りです。



      (Ⅰ)・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料 別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」(平凡社・刊)78頁。筆者は近衛関白政家公。中央の写真は、応永五年(1398)の年号。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)。左の写真は、桐壺の巻の奥付。左大臣から関白に昇進した近衛基熙(もとひろ)公の花押。上下2段の花押のうち、上の印は。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款(印譜)


      「自筆の画像断層(MRI)写真」


      (出品した自筆の「断層画像写真」(若菜・下の巻)MRI 35―92B
      自筆下二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子(よりこ)と娘・幾千姫(玉映)の落款



      「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」
      「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」


      1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図(公家事典303頁)
      2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。2番目の写真は近衛基熙の肖像(陽明文庫・所蔵)
      3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
      【天皇家・近衛家略系図の出典(淡交テキスト「茶会記」に親しむ・7)平成29年7月淡交社・刊行】
      4番目の写真は、「日本史の茶道」千利休の孫・宗旦と近衛基熙の茶の湯の交流」120頁(淡交社刊)
      5番目の写真は、近衛基熙が、御所で第111代・後西院天皇を主賓に茶会を開催した記録「公家茶道の研究」55頁(谷端昭夫・著)


      「源氏物語」「若菜・下の巻」絵図、茶室関係資料

      下記写真1番目は、「源氏物語屏風(若菜・下)」(源氏物語絵巻)

      朱雀院(前朱雀天皇)の五十の賀を祝い女三の宮、紫の上、明石女御が演奏する「女楽」の有名な場面
      上の女性三人のうち右から紫の上は和琴、明石の女御は箏、女三の宮の琴。
      手前の後ろ姿で琵琶を弾いているのが明石の君



      上から2番目の写真は、「淡交」別冊(愛蔵版・№71 『源氏物語』特集)

      上から3番目左右の写真は、茶会における大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」を茶道具として用いた茶室の事例




      大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵(断簡)を出品
      商品説明(来歴)大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を書いてある。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷(不昧公)の正室・方子(よりこ)に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。

      漢詩文原本自筆上部に「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕(退官)するという「白氏文集」の漢詩文に由来するものです。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠(かふふり)を懸(か)けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。紫式部は「若菜・下の巻」を書くに際し、漢詩を熟読したうえで原文を書いていることがわかります。また、原文中の上部に「篆書(てんしょ)体」の落款を入れたのは、仙台藩の藩主の正室・仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)、通称伊達貞子か出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子(よりこ)と娘・幾千姫(玉映)のいずれかと推定されております。

      漢詩の落款の意味原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。 特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。 「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会(ばんさんかい)」とも言われます。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)することです。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。 落款の「讃」の元になるその原文の個所には、
      「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白氏文集」の漢詩に由来するものです。
      つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。


      自筆の希少価値について自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。上の「拡大断層(MRI)写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。
      出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。
      古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。撮影後、展示のために再表装をしております。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。

      断層(MRI)写真従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。

      寸法「源氏物語」自筆の大きさ タテ21.8センチ ヨコ12.8センチ。額縁の大きさは タテ37.0センチ ヨコ28.0センチです。額縁は新品です。

      「源氏物語」の自筆について1・筆跡の分析について
       国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。
      一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。

      2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について
      自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。
      「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。

      3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について
      近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。

      4・近衛基熙(このえもとひろ)について
      近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。母は後水尾天皇皇女女二宮。実母は近衛家女房(瑤林院)。幼名は多治丸。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている

      HP近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。

      ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。


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      category 茶碗
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