こちらは今では幻で現存が確認できなかった幻の中国、支那本、長崎武・著「邦人の開拓すべき支那の大富源]です。廣文堂書店 大正8年、1919年 の初版、当時の支那地図付き。 国会図書館ですらコピーしかない他大学図書館などにも所蔵が確認されていない幻の本です。現存1冊（コレクターの方よりお譲りいただけました）。

ひも綴じあり。落丁なし。完品ー当時の支那の地図付き。100年以上前のものとしては比較的美本です。

国会図書館でも表紙など真っ黒のコピーしかデジタルでも残っておらず、本の表紙すらも輪郭しかわからなかった幻の1冊。大正10年ー1921年のコピーが残されていますが、モノクロでほぼ表紙も真っ黒です。

この数年後に関東大震災、また東京大空襲などが戦前にあり、いずれかで焼失した可能性もあり、もともとそんなに多くは出ていなかったと思われます。コピーされた現本も既に存在せず。

当時の中国の状況、何が発展しうるかなど詳細にまとめていて資料としても貴重です。欧米が食い荒らす中、隣国の日本こそがともに中国ー支那の富国に互いに寄与しようと説いています。こうした姿勢が皮肉にも満州という形で進出することになるのですが。

現存はこの1冊だけと思われとても貴重です。お大事にしていただければ、と思います。

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