商品につきまして間違った解釈をされている方が見えますので説明させて頂きます。
銅器の中にピッチ(タールと蝋を混ぜ合わせた物)を流してあるものは中古品であると間違った解釈をされている講師の先生が見えるようです。
正確には現在当社では同じ商品に二つ異なった製造方法の型を所有しております。
一つは従来の銅器製造による一本型(上から下まで一本で鋳造する物)ともう一つは量産型(型を二つから三つに分けて鋳造すもの)がございます。
量産型は真鍮製、一本型は銅製と生地も違います。
量産型は溶接箇所が多く水がもる可能性も高くなる為完成時点で水がもらなくても長期的な事を考えピッチを流してあります。
その他ピッチを流す理由として鋳造時使用した砂が取り切れてない場合があり、砂で色を傷つけない為です。
量産型でも喉の部分が特別細くてピッチを流す事によりこみわらの使用に影響を与えるものにはピッチを流してない場合がございます。
商品の写真に一例として尺3の砂鉢を掲載致しました。
左側の量産型(真鍮製)は前後左右底耳脚と合計8個のパーツを溶接して完成しています、完成後に蝋を流してあります。
右側一本型(赤地)は本体耳脚の合計4個のパーツを溶接では無くカシメで仕上げてあります。
溶接しない理由は高価なモデルに着色をする際に焼き色をつけますがハンダ溶接では焼いた際に溶接が取れてしまいます。
つまり量産型には付けられる色と付けられない色が存在します。
パッと見同じように見える二つですが素材も違えば型も色も職人さんも違います。
ピッチが入っている物が中古品、ピッチの入っていない物が新品と言う考え方でオークションで入札されると誤解が生じますので上記のご理解の上オークションへご参加下さい。


（2021年 10月 29日 9時 40分 追加）
量産型かそうで無いかを簡単に見分ける方法と致しまして当社の製品については量産型には作家無記載、一本型には源斎か幸銅か祐銅の刻印、彫金が入っております。