33cm四方、高さ16.5cm。入口の横幅17cm、高さ12cm。竹で編まれた猫つぐら（猫ちぐら）です！木製のものは2回ほど扱いましたが竹の、それも本品のようにシースルーなものは初めて見ました。暑い夏用にわざわざ作られたものでしょうか、床部分も笊をひっくり返したように、直接床につかず空気が通るようわざわざ甲盛りに作られているところなどからも飼い猫に対する愛情が伺えます。江戸期より米や食物、また養蚕が盛んになってからは蚕の天敵である鼠除けに家猫を飼うことが庶民や農家のあいだでも行われるようになり、本品のように飼い猫のための小屋が作られるようになりました。本品は日本におけるペット飼育の貴重で興味深い史料でもあります。画像の通りすす汚れや入り口部分に針金による小修理などが見られますが全体には大変良い保存状態です。

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