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1380
兼光は左衛門尉といい、景光に続く長船の嫡流で鎌倉時代末期から南北朝時代の
貞治頃まで活躍しました。相模の名工「正宗」の高弟である十哲の一人に
数えられています。備前伝に相州伝を取り入れた相伝備前を得意としました。
最上作に列し、最上大業物工に指定されている名工中の名工で、延文兼光と
呼ばれて尊ばれています。一説には室町幕府初代将軍の足利尊氏に
重用されたと伝わり長船には彼が褒美として賜ったという屋敷跡が残されています。
この刀は鎬造、庵棟、身幅非常に広く、元先の幅差目立たず、重ね厚く、反り高くついて
切先は延びて大切先となっています。名工らしく均整がとれており上品で洗練された
刀姿にあっても南北朝時代延文貞治という時代を反映した豪壮さを極めた姿であると思います。
鍛えは板目肌がよくつみ杢が交じり地沸が細かに厚くついて地景が入り、映りが現れる抜群の
地鉄になっていると思います。刃文は互の目にのたれ、小丁子、小互の目など交じり、
足や葉が入り、匂深く、小沸がよくつき、金筋や流しがよくかかって、匂口が明るく冴えています。
帽子は乱れて火焔風となり先が掃きかけとなっています。表裏に棒樋があります。茎は磨上
無銘となっています。徳川家伝来の一振りで鞘書は徳川将軍家特有の書式となっています。
函(箱)と数字の組み合わせで管理していたようです。昭和初期から中期かけて活躍した
研ぎ師で鑑定家であった本阿弥光遜の折紙が付属しています。また鞘書を鞘の裏にしており
徳川家伝来と記しています。非常に豪壮で備前を代表する名刀であり名物や文化財にも劣らない
兼光の最高傑作であると思います。主に大名家旧蔵品を収集していたというコレクターの方からの
お品になります。
長さ/74.4cm 反り/2.7cm
元幅/36.1mm 元重/7.8mm 先幅/27.0mm 先重/6.0mm 刀身のみの重量900g
計測数値の誤差はご容赦下さい。
発送はヤマト運輸、160サイズを予定しております。
いかなる理由でも入札の取消は致しませんので、慎重な入札をお願い致します。
委託品で売切を基本としておりますので最低落札価格は設定しておりません。商品は現状でのお渡しとなります。
ご不明な点がありましたら必ず事前にご質問下さい。質問の回答にお時間を頂くとは思いますが、
当方の分かる範囲でお答えさせて頂きます。
落札後の質問とクレームなしでお願い致します。骨董品ですので神経質な方は入札をご遠慮下さい。
入札、落札された場合は商品画像、商品説明、質問の回答にご納得頂き、取引条件にご同意頂いたものとさせて頂きます。
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委託品としてお預かりさせて頂き付属品等はすべてを掲載しております。
商品の状態や付属品に関しては画像でご確認の上、各位にてご判断下さい。
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