八雲エイトと称される独自の作品を作っていた柴崎重行氏を含む８人の彫刻作家の１人で、昭和天皇に作品を献上した事でも知られる北雪こと茂木多喜治氏の逸品です。

祖父から譲り受けたものですが、戦後氏が北海道八雲町の公民館にて木彫熊講座の初代講師を始める以前の大変貴重な作品と聞いております。

八雲伝統の菊型毛彫りとガラス目による、愛らしい表情の這い熊です。

古いものですので作品の状態は写真にてご確認ください。

八雲町木彫り熊資料館のパンフレット付属させて頂きます。

作品：這い熊

号：北雪 (茂木多喜治)

高さ：約20cm、全長：約30cm、幅：約15cm

重さ：約1.3kg

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【茂木多喜治】

明治35年（1902年）、埼玉県生まれ。3歳で八雲の鉛川へ移住。大正13年（1924年）の第一回農村美術工芸品評会にはスキー板を出品した記録が残る。昭和6年（1931年）頃には、八雲農村美術研究会に参画。昭和9年（1934年）に建てられた目白の旧徳川義親邸では、若山万之助とともに邸内を飾る木彫の制作を担当した。昭和11年（1936年）、中里伊三郎とともに昭和天皇へ作品を献上したのをきっかけに、農業をやめ熊彫専業となった。第二次世界大戦中も非国民と呼ばれながら熊を彫り続け、戦後は八雲を代表する作家となる。昭和46年（1971年）から公民館「木彫り熊講座」の初代講師を務め、八雲の木彫りの伝統を後世に伝えた。その意味で、八雲の熊彫りに果たした功績は極めて大きい。

他の作品もいくつか出品しておりますのでよろしければご覧ください。