◎（歴史を生きてきた約400年前の貴重な素晴らしいゴシック様式の懺悔・告白の扉窓)

17世紀、1600年代初期の芸術美溢れる素晴らしいゴシックの懺悔の扉窓！ゴシック様式の精細な彫刻が施された素晴らしい佇まいや飴色のような質感は400年の歴史を生きた証です。

約400年前、フランスの中世の教会内に設置されていた懺悔室の扉窓の内側（司教）と外側（信者)との境界に位値する懺悔室の最も大切な意味を持つ証の扉窓です。

精細で素晴らしいゴシック様式の彫刻されたレリーフ、

翼を持ち甲冑を纏った大天使ミカエルがドラゴンに槍を突いている彫刻と精細なゴシックの幾何学的な紋様がびっしりと彫刻された素晴らしい質感の中世の鍵穴の付いた博物館展示クラスの大変貴重な中世の懺悔室の扉窓です。

◎（この懺悔の扉窓について）

この扉窓はフランス教会の懺悔の部屋の大切な役割の扉として使われていました。懺悔をする為に、懺悔室の外側のミカエル天使の彫刻された扉窓に向かい（写真左側の大天使ミカエルが精細な炎を表すフランボワイアンと呼ばれるゴシックデザインの中央でドラゴンを退治するレリーフの面）跪き室内にいる司教に告白をしました。そして、ゆるしの秘跡を授けることができる司教・司祭（聴罪司祭）は室内の中側の写真右側の扉の三つ葉（父と子と聖霊を表す）をカタチ取った扉窓の鍵を開けます。(左の信者側の扉の鍵穴はダミー)

「懺悔扉の鍵を開ける」その意味は「父と子と聖霊のみ名によって」罪をゆるす権能をこれより行使するという意味。そして鍵を開け写真の右側の懺悔室の内側のゴシックのレリーフの扉を開くと外側面から見てミカエル天使の両サイドの数カ所のレリーフが僅かに透けた状態になり司教は懺悔室の外側の告白者を垣間見ながら告白を聴きます。(外側からは司教の様相は先ず見えません)そして司教は「父と子と聖霊のみ名によって」罪を許す権能を行使します。また聴罪司祭には守秘義務があり、告白によって知った罪についての完全な秘密を守るように義務づけられていました。司教からは信者が確認出来、告白者からはの中の司教の様相が殆どわからないように、告白がし易い雰囲気に工夫がされています。このキリスト教芸術の溢れるゴシック様式の懺悔の扉です。

このレリーフのゴシック彫刻は見事です。この扉窓に使用されているオーク材の両サイドの扉窓を繋ぐ上下に付いている当時の中世の鍛治職人が手作りした一本毎に異なる釘やクサビ型の尖った先端を持つ蝶番間（ちょうつがい)は懺悔室のこの扉窓を固定する真ん中の柱に打ち付け使用されていました。また釘も一本毎に異なる17世紀当時の鍛治職人の手作りの貴重な釘が使われています。扉窓の裏面の左側の鍵部分の固定するリベットに相当する物は19世紀になってマイナスネジに交換されています。そのネジ以外や右側の鍵部分の裏は全てオリジナルのものです。

◎サイズ横50.5cm、縦38.5cm、板の厚み1.8cm 蝶つがいの厚み4cm、折り畳みの厚み5.2cm

◎約400年のアンティークです。アンティークの理解のある方のみの入札及びノークレーム、ノーリターンのみと致します。

◎発送は着払いの宅急便にて発送致します。

別途映像をリンク致します。