商品コード | ec5b30bb061 |
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category | マイセン |
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メーカー名 | ec5b30bb061 1215 |
コンディション:全体として良好 絵の具の色とびあり
サイズ カップの直径 約 7.5 cm 、高さ 6.5 cm、ソーサーの
直径 約13.5cm
解説
18 世紀後半に作られたマイセンのコーヒー用 C&S です。アカデ ミー期の作品は比較的見かける機会は多いのですが、その期間は
1763 年から 1774 年と短く、その後マルコリーニ期へと入っ ていきます。絵付けも大きな節目を迎え、筆さばきも緻密さが第1とされた 1760 年以前と 違い、全体としておおらかで、ある意味あっさりとした筆跡が目立つようになります。絵付け の発想も模写から感覚重視になったと言えなくもありません。マイセンにとってこの期間は創 業期の登り調子と比べ、隣国との戦争が増し、経営的にも困難な度合いを深めた時代にあたり ます。つまりプロイセンによるザクセン地域への進行(オーストリア継承戦争)によって、マ イセンの職人が多数の作品とともに強制連行されるなどの悲運に見舞われており、アカデミー
期はその立て直しのタイミングにあたります。絵付けも様々な東洋文写しが引き続き量産され る一方、ローズに代表されるマイセンブーケが完成するなど、ヨーロッパ本来の文化てき嗜好 へ回帰が始まるなど、明らかに人々の趣向が変化を始めており、それが当時の文化の中心地で あったフランス=セーブル窯の台頭を招きます。つまりマイセンもここに至ってロココ調の作 風をマネしなければ磁器が売れない、という時代を迎えることになったのです。そこに産業革 命を成し遂げたイギリスの諸窯から安価でそれなりの品質を持っ た食器が大量に出回るよう にもなったので す 。 アカデミー期の作風がやや複雑な変化を見せているのはこうした背景に基づくものであり、本 作も古典画法と直後のマルコリーニ期の作風も予感させる折衷的 な絵付けとなっていると推 定しています。この辺りは個人的感想であり、いろいろな作品を見て研究・検討していただけ ればと思います 。 いずれにせよマイセン独自のフルーツや野菜の描き方は一応の完成を見ており、写実性と絵付 師の感覚的表現がうまくまじりあい、同時に白磁の余白とのバランスも考慮された作風となっ ています。現代の絵付師ではなかなか表現できない独自の表現を楽しんでください。 コンディションは全体に良好で金彩もよく残っています。カップの内側にポツや絵の具の色と びがありますが、これらも当時の製造過程の痕跡でり、往時の磁器製造のプロセスを楽しんで もよいのではないでしょうか。釉薬もしっかり残っているので、実用にも耐えられるかもしれません。