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471
「この作品が出品された事に驚かれた方もいらっしゃるでしょう。
形は微妙に歪んでいて、そのおおらかで不揃いの粘土板の地の厚さと共に、大変に味わい深い。
柴山氏が魯山人から沢山の物を吸収し、それを彼なりに結晶化したものだ。
一見大雑把に作ったようでいて、全てにおいて神経が行き届いている。
陶芸家柴山勝は京都書院・黒田陶園に評価される実力作家であり、繊細な色絵染め付けに特徴がある。
「炎芸術」紙上で現代陶芸100に選出された。京都書院は「日本の陶芸家100」の一人として柴山を挙げ、個人図録も発行している。(写真参照)
陶歴は以下の通りであるが、伊達市における自己の個性を追求していた頃の作品に大変良い物が残されている。
この頃は絵付けの対象が川魚が中心で、繊細な絵の美しさが繊細な川魚と呼応し、大変魅力的だ。そのためか入手困難だ。
この作品はその伊達の頃の作品と思われる。
1944年 東京都に生まれる
1967年 二代三代須田菁華氏に学ぶ
1969年 絵と陶芸、古美術を学ぶ
1975年 北海道伊達市にて築窯
1987年 当苑にて個展を開催する
1992年 京都書院『陶・柴山勝』出版
亀田郡戸井町に移転する
箱はありません。個展で私が直接柴山先生から購入しました。
写真に載っている柴山さんの作品集は参考写真で、このオークションの商品ではありません。宜しくお願いします。