大変貴重な平安時代 猿投壺です。

口縁がもしあれば

より正確な窯元を限定できるのですが、

平安期という時代のずれは決して大きくないものの、

渥美系の可能性も捨てきれないところです。

信楽焼でも見られる蹲るの意匠で

ドッシリとしたその佇まいは

まるで人がうずくまっているかのようで

その名の由来があります。

さりげなく部分的に窯変

鵜の斑（うのふ）も見られ

名品の貫録を備えています。

適度なサイズで床の間も

茶室はもちろん

どこにでも飾りやすい壺です。

口縁は欠いていますが

刷毛での跡が残り

施釉されていた事が分かる

大変貴重な考古資料です。

一か所小さな金直しが

キラリとワンポイントで

輝いており、素朴な陶磁器に

華を与えています。

底端にごく細いニュウが見られますが

水漏れはありませんでした。

しかし、重量もそこそこあり

貴重な古窯の水の出し入れは

現実的ではありません。

簡易的ですが、落としを

お付けいたしますので

よろしければ、

それに水を注いで

お花を活けてください。

★サイズ

高さ23.5ｃｍ

胴径20ｃｍ

口内径8.5ｃｍ

重量3.2ｋｇ

貴重な古代の遺産ですので、

大切に後世に伝えていただきたい逸品です。

古に思いを馳せて♪