伊万里の江戸中期に作られた皿であろうと思われる。


珍しいのは全体に瑠璃色であること、そして形が富士山の形しており、そこに描かれた図柄が


富士山の冠雪、老松に留まる勇壮な鷹、そしてなんと、皿の裏面にふっくらとした茄子が


金彩で描かれている。




伊万里のこの瑠璃色は大変深みのある上品な色合いで、そこに金一色で描かれているのは


とても美しい。


また、富士を見上げる勇壮な鷹の羽のウロコ一枚一枚の描き方、老松の葉と幹から伝わる生命力

そして茄子のふっくらとしたユーモラスな形といい、

かなりの腕の絵師の描いたものであろう。


経年による金彩の薄れがあるのは残念だが、致し方ない。


皿自体厚みがあり、しっかりしている。


極めて日本的でおめでたい皿なので、お祝いの席等に皿立てに飾って鑑賞できる逸品である。











【サイズ】
28.5cm×27cm×高さ5cm




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