170ｘ117ｍｍ。高さ110ｍｍ。大変珍しい18‐19世紀ごろの琉球王国・壺屋焼きの蓮華文陰刻鉄絵染付の角香炉です！最初見かけたときは瀬戸の絵香炉かと思ったのですが、稀少な壺屋の香炉とのことで、図録にも類品が掲載されているとのことでした。一般の小さな丸香炉よりも格が高く、祖先の墓所に主に対で安置されたものです。がっしりした陶胎に陰刻で蓮華や連弁が彫られ、鉄絵と染付が施されています。この蓮華の絵などは当時中国南方で流行した絵付け（青山次郎愛蔵の有名な青花文皿など）を思い起こさせます。野性味がありながら同時に儚げな優美さも持ち合わせている、南国に伝来した仏教の風をも感じさせる、まさに民藝の味わいを十二分にお楽しみいただける珍しい逸品です。画像の通り制作当時からの窯傷などはありますが大きな傷気はありません。

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