大変珍しい鉄製の水差しです。

胴にはエングルーブ(彫金)で

葉の模様が鏨で細かく打ち巧みな技で

センス良く施されています。

水差しといえば

通常陶器が主流ですが

稀に金属の品も存在したようで

これも貴重なその一つです。

金属成形技術の

まだ発達していない時代

上部と下部を別々に作り

結合部を鋲のような方法で留め

アクセントとしても面白く

時代の特徴を表しており

極めて薄手に打ち出され

当時の巧みな技の見られる

見所といえます。

縁起の良い8角木蓋は

そこは平らで

上から乗せるだけの木蓋ですが

実用としては

ずらして取り外せるので

利便性の高い意匠です。

アイデア次第で

華道などで花生けに使用するなども

新鮮奇抜で素敵です★

成型方法が鉄板を裏から打出した様子で

ハンマーの痕跡が見られ、

部分的に少し凹みのある部分もありますが

むしろ味わいといえ、総じて良好です。

古い手作り一点ものですので

画像もご確認の上ご検討ください。

サイズ(約寸)

直径25cm

高さ8.7cm

口径11cm

重量660gほど

八角木蓋

幅11.8cm(対角線計測13cm)

重量55gほど

話題性のある面白いお品です。

お茶席の小話にどうぞ♪